エシカル日本 > ファッションから金融、「卵」まで~エシカル朝食会特別交流会で14名が講演
日本エシカル推進協議会
2016/07/06

ファッションから金融、「卵」まで~エシカル朝食会特別交流会で14名が講演

fukuhara
エシカル日本

 日本エシカル推進協議会(JEI、代表:山本良一東京大学名誉教授)は先月14日、東京都千代田区の学士会館でエシカル朝食会を開催した。

 エシカル朝食会は、JEIが会員向けに開く朝食会。約2カ月に1回開かれ、講師からの講演を受けて、朝食を交えながらエシカル消費への理解を深めることを目的としている。4回目の開催となる今回は「6月14日特別交流会」と題し、朝7時半に開始し14名の会員が5分ずつ講演。企業や団体、研究機関などの個人会員56名が出席しており、板東久美子消費者庁長官や鳩山由紀夫元総理大臣も参加していた。

  講演のテーマは、ファッションから金融、教育、調達、消費調査、化粧品の動物実験、遺伝子組み換え食品などさまざまで、各講演者の専門分野における最新動向が紹介された。

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 司会を務めた薄羽美江氏(エムシープランニング代表取締役)は、持続可能な開発のための教育(ESD)やユネスコスクールにかかわる自身の活動から、「エシカル次世代教育」について講演。「いま皆さんからお話いただいているのは今の時代に必要な叡智。なぜ日本では倫理的に正しい衣食住を取り入れる生活にならないのか。『消費者』ではなく、『生活者』となることが大事。今、必要なものを消費するだけではなく、目の前にあるものがどこから来たものなのか、過去からの経緯をつぶさに観察する力が必要。そして(消費のあり方について)どのようなメッセージやストーリーを社会や仲間に発信できるのか、どう評価しあえるのか。そこから未来に何があれば良いか想像し、どのように対話できるのか、そのような力へと循環連鎖していくことが極めて重要」などと話した。

  今回の朝食会について、山本代表は「14件のエシカル消費・文化全般に関して最新の報告があり、大変有意義な交流会となった。これからももっと時間をとってこのようなエシカル活動報告・相互啓発のための交流会を企画すべきだという意見が多く聞かれた」と総評した。

 用意された朝食メニューは全7品。学士会館の協力による “エシカルな朝食”で、材料の産地にこだわり、コーヒーやチョコレートなど一部にフェアトレード商品を使用している。メニューの詳細は下記の通り。

・大野村農園 自然飼育たまごの巣ごもり風(福島) 在来発芽大豆・セルバチコ・ミニトマト(静岡)

・スペシャル野菜のボイル 堀さんのキタアカリとズッキーニ(山梨)/深谷もやし(埼玉)

・無農薬サラダ ヨアンさんのグリーンジャケット/サニーレタス、シンプソン/ギャラクティック(北海道)

・エクアドルバナナ

・エシカルジャム

・牛乳/ジュース

・米粉パン

・玉葱のジャム(自家製)と人参のジャム(自家製)

・コーヒー(フェアトレード商品)

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写真は上からエシカルな朝食、薄羽美江氏、冒頭で挨拶する山本会長

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