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日本エシカル推進協議会
2016/12/06

J.フロントリテイリング社長の山本良一氏が講演、第7回エシカル朝食会開催

fukuhara
エシカル日本

 日本エシカル推進協議会(JEI、代表:山本良一東京大学名誉教授)は先月25日、東京都千代田区の学士会館で第7回エシカル朝食会を開催した。

 エシカル朝食会は、謝礼・交通費無しのボランタリーな立場で参加するゲスト講師の講演を受けて朝食を交えながら議論し、“エシカル”について理解を深めることを目的とし、今回も、板東久美子消費者庁顧問や鳩山由紀夫元総理大臣はじめ51名の出席者があった。

  第7回となる今回は、J.フロントリテイリングの山本良一代表取締役社長(下写真)が登壇し、「先義後利の実践」という演題で講演し、出席者一同深い感銘を受けた。

山本良一社長.JPG

 J.フロントリテイリングは、「大丸松坂屋百貨店」やファッションビルの「パルコ」などを傘下に持つ持株会社で、日本を代表する小売業界のリーディングカンパニーである。創業は1717年、京都伏見で大丸呉服屋としてはじまった。義を先にして利を後にする者は栄える「先義後利」を掲げ、常にお客様と社会の事を第一に考え行動していれば、利益は自ずと生まれてくるという考えを経営理念としている。

 明治時代には、時代の変化への対応が遅れ危機が訪れたが、時代に先駆け「商品試験所」を設置し危機を乗り越え、近代的百貨店としての経営基礎固めを行った。J.フロントの取組みの特徴は、店舗の集客力を生かすことと、地域社会に貢献することであり、リサイクルキャンペーン「エコフ」や、食品ロスの削減「もったいないセール」・女性のために「ピンクリボン運動」ほか、世界の子供に給食を届ける「Table for Two」活動などを紹介した。地域社会貢献では、街づくり戦略として「地域とともに成長するビジネスモデル」の構築を神戸や心斎橋で実践している説明があった。

 また、講演の前には、萩生田愛氏(アフリカ・ローズ代表取締役)が、「フェアトレードのバラ」について、中島佳織氏(フェアトレード・ラベル・ジャパン事務局長)が、「100億円を突破した国内のフェアトレード認証製品市場」について、岡田千尋氏(NPO法人アニマルライツセンター代表理事)から「動物福祉に配慮した食品」についての特別報告があった。

 なお、今回のエシカル朝食会のメニューは下記の通り。

・大野村農園自然飼育たまご(福島)とあやめ雪かぶ(北海道)のバプール

・無農薬サラダ さ姫・アップルロゼ(北海道)/ベビーリーフ(茨城)/キウイフルーツ(静岡)

・牛乳、ジュース

・米粉パン

・エシカルジャム 玉葱のジャム(自家製)と人参のジャム(自家製)

・コーヒー(フェアトレード商品)

 

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