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日本エシカル推進協議会
2017/12/25

JFEホールディングスの馬田一氏が、2周年記念第18回エシカル朝食会で講演

fukuhara
エシカル日本

 日本エシカル推進協議会(JEI、代表:山本良一東京大学名誉教授)は11日、東京都千代田区の学士会館で2周年記念となる第18回エシカル朝食会を開催した。今回は、馬田一・JFEホールディングス(HD)相談役(下写真)が登壇し、「JFEのサステナブル経営とSDGs」をテーマに講演した。

 日本の鉄鋼業は、1973年に生産のピークを迎え、粗鋼生産量が初めて1億トンを超過。その後は1億トン前後で推移している。また、全体の約4割は輸出され、鉄鋼は日本の基幹輸出品目の上位を推移。全体の2割弱を占める自動車や、2位の半導体・電子部品に続き、毎年4%前後で3位から7位となっている。

 NKKと川崎製鉄の合併により2002年に誕生したJFEHDは、経営資源を集中し、事業基盤が強化された。「常に世界最高の技術をもって社会に貢献する」経営理念を掲げ、最新鋭の設備へのスクラップ&ビルドや、最先端技術の開発を推進。自動車の軽量化や高層建築物の耐震性の向上に取り組み、東京スカイツリーには、同社の鋼管がもっとも多く供給されているという。

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 また、環境対策の関連では、鉄鋼材料の「クローズドループリサイクル」を実施し、スチール缶のリサイクル率は2015年度実績で92.9%となっている。今後、JFEグループで行う「マネジメント」「地球環境保全」「社会の発展に貢献」などの事業活動を通じて、SDGsへの貢献を目指す方針だ。

 馬田相談役は、最近報じられている品質問題や不正会計問題に触れ、「各企業がガバナンスやコンプライアンスなどを設けても、最後は経営者の倫理感が無いとだめ。今後はどう倫理観を持っていくかが大事」などと述べた。

 講演の前には、元消費者庁長官で日本エシカル推進協議会名誉顧問の板東久美子氏から「消費者行政から見たエシカル消費の意義~消費者行政の新たなステージを目指して~」、ワイス・ワイスの佐藤岳利社長から「ワイス・ワイスのエシカル製品への取り組み」の2つの特別報告があった。

 なお、今回のエシカル朝食会のメニューは下記の通り。

・大野村農園(福島) 自然飼育たまごのスクランブル

・しおキャベツ(熊本)、ベーコンのソテー キャセロール仕立て

・スペシャル野菜のオリーブ油焼き

・水菜(千葉)と美人ニラ(長崎)のサラダ

・みかん(千葉)

・牛乳、ジュース

・米粉パン

・エシカルジャム

・コーヒー(フェアトレード商品)

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