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日本エシカル推進協議会
2018/12/13

アサヒグループホールディングスの加賀美昇氏が、第25回エシカル朝食会で講演

fukuhara
エシカル日本

 日本エシカル推進協議会は10月31日、東京都千代田区の学士会館で第25回エシカル朝食会を開催した。今回は、アサヒグループホールディングスの加賀美昇取締役が登壇し、「アサヒグループのCSR経営」について講演した。

 アサヒグループのCSR活動は、①社会の一員としての使命を果たし、広義のリスクマネジメントとして、外部環境のさまざまな変化への対応をグローバルに推進する②社会へポジティブな価値を創出することで、社会的課題を起点に、アサヒの独自性、強みを活かし、事業を通じた新価値創造・CSVの取り組みを強化する―ーの2つを軸とする。

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 グローバルの事業活動を通じて社会に貢献すべき事項として、①食と健康②環境③人と社会――の3つの重点領域を特定。食にかかわるメーカーとして、「最高の品質によるおいしさの追求を通じて、全ての人々の心身の健康に貢献する」とともに、「健全で活力あふれる豊かな社会の実現と維持に貢献する」。加えて、「自然の恵みを育む地球環境を次世代へ引き継ぎ、循環型社会の実現に貢献する」方針だ。

 健康に関する取り組みの一つは、乳酸飲料「カラダカルピス」の開発。独自の乳酸菌を配合し体脂肪を減らす機能を持つ機能性表示食品で、1日1本を12週間継続摂取することで、体脂肪を減らす効果があると実証した。

 環境活動として、同社は、気候変動対策の方針「アサヒカーボンゼロ」を策定。2030年に、2015年比でCO2排出量を30%削減、2050年にはCO2排出量ゼロを目指す目標だ。企業による気候変動対策イニシアティブ「サイエンス・ベースド・ターゲット」に参加しており、グリーン電力を利用し製造したビール類は、100億本を突破した。

 事業活動を通じた社会貢献活動として、植物活性化作用を持つビール酵母を利用し、農業・緑化分野での初期生育を促進。ゴルフ場・スポーツ施設の芝の育成や、東日本大震災の復興支援として行う「希望の大麦」プロジェクトなどに適用している。

 講演の前には、特別報告として原科幸彦・千葉商科大学学長から、「日本初の自然エネルギー100%大学へ―千葉商科大学の取り組み―」についての特別報告があった。

 なお、今回のエシカル朝食会のメニューは下記の通り。

・大野村農園(福島) 自然飼育たまごとキノコ(千葉)ご飯(お米は島根)

・発芽大豆(埼玉)と春菊(千葉)のソテー

・ヤーコン(北海道)のサラダ

・バナナ(エクアドル)

・エシカルジャム

・牛乳

・ジュース

・コーヒー(フェアトレード商品)

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