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日本エシカル推進協議会
2018/12/06

キヤノンの古田清人氏が、第24回エシカル朝食会で講演

fukuhara
エシカル日本

 日本エシカル推進協議会は9月18日、東京都千代田区の学士会館で第24回エシカル朝食会を開催した。今回は、キヤノンの古田清人・環境統括センター所長が登壇し、「キヤノンの環境の取組み」について講演した。

 キヤノンは、1988年に世界の繁栄と人類の幸福ために貢献する「共生」という企業理念を掲げ、1993年には、資源生産性の最大化により、持続的発展が可能な社会の構築に貢献するキヤノングループ環境憲章を制定した。

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 環境戦略として、①低炭素社会実現への貢献②資源循環型社会実現への貢献③有害物質廃除と汚染防止への取り組み④自然共生型社会実現への貢献ーーの4本柱を掲げ、統合ISO14001による環境管理を実施。統合認証範囲は、世界129社・708拠点(2017.12時点)にのぼり、「世界有数の規模で効率的な環境保証を実践している」という。

 低炭素社会の実現に向けて、同社は、複写機・複合機やレーザープリンター、医療機器などの製品設計時に、省エネ化や小型化、軽量化を推進。平成29年度には、全社横断の省エネ活動が評価され、省エネ大賞資源エネルギー庁長官賞を受賞した。また、同社は、カートリッジの自動リサイクルなど高度な資源循環を実現する環境活動の発信拠点「キヤノンエコテクノパーク」を設置。米、独、仏、中国などの国外の拠点でも実施している。

 また、化学物質規制への対応として、情報伝達スキームの統一化による効率化と遵法強化を図るため、2017年に「chemSHERPA」の導入を完了。生物多様性保全活動として、「バードブランチプロジェクト」などのグローバル拠点活動を行っている。環境戦略に基づく今後の取り組みについて、古田氏は、「気候変動に対応すべく実績の積み上げと貢献の可視化、資源循環型社会に対応すべくシステムの高度化とリサイクル技術の進化、サプライチェーン情報伝達の精度向上と効率化、情報開示要求の高度化に対する対応が必要」と話した。

 講演の前には、アバンティの渡邊智惠子代表取締役から、「風が作る繊維の供給基地〜南相馬小高区の風力発電とオーガニックコトンのシェアリングの挑戦~」について、グッドテーブルズの山本謙治代表取締役社長から「日本の食がエシカルになる日は来るか 」についての特別報告があった。

 なお、今回のエシカル朝食会のメニューは下記の通り。

・大野村農園(福島) 自然飼育たまごとさつまいも(紅はるか 鹿児島)のキャセロール

・あわび茸(千葉)とベーコン

・大和芋(千葉)とほうれん草(千葉)のサラダ

・バナナ(ペルー)のベニエ

・エシカルジャム

・牛乳

・ジュース

・米粉パン

・コーヒー(フェアトレード商品)

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