エシカル日本 > イオン副社長の若生信弥氏が講演、第11回エシカル朝食会開催
日本エシカル推進協議会
2017/03/16

イオン副社長の若生信弥氏が講演、第11回エシカル朝食会開催

fukuhara
エシカル日本

 日本エシカル推進協議会(JEI、代表:山本良一東京大学名誉教授)は7日、東京都千代田区の学士会館で第11回エシカル朝食会を開催した。

 エシカル朝食会は、謝礼・交通費無しのボランタリーな立場で参加するゲスト講師の講演を受けて朝食を交えながら議論し、“エシカル”について理解を深めることを目的とし、今回50名の出席者があった。

 今回は、イオンの若生信弥・執行役副社長(下写真、経営企画担当兼環境・社会貢献担当)が登壇し、「持続可能な社会の実現を目指して イオンの取り組み~エシカル商品の開発と普及の課題~」と題して講演した。

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 イオンは、13か国・約300社、店舗数合計20,476店舗/カ所、連結営業収益8兆1,767億円、グループ従業員数52万人という営業収益日本小売業№1の規模で、「お客さまを原点に平和を追求し、人間を尊重し、地域社会に貢献する」という基本理念のもと、多くのステークホルダーの皆さまとともに、持続可能な社会の実現を目指している。具体的には、「イオンサステナビリティ基本方針」で、①低炭素社会の実現②生物多様性の保全③資源有効利用、④社会的課題―ーの4つへの対応を柱とする重点課題を挙げている。

 2010年3月に生物多様性方針、2014年2月に持続可能な調達原則を策定。基本方針に基づき、MSC認証やASC認証を取得した水産物や、FSC認証の商品を販売する他、国内初のFSC認証店舗のコンビニストアを出店している。

 1991年より実施する「イオン ふるさとの森づくり」では、新しい店舗がオープンする際に植樹し、累計で1,117万9千65本(2016年2月末現在)の実績となっており、若生氏は「これからも次の1000万本に向け木を植えていく」と述べ、またエシカル商品の開発と普及に向けて、エシカル(倫理的)という言葉の認知度や広がり、商品全体における割合を高める必要があり、「行政・企業・団体等との連携による普及啓発が必要」と訴えた。

 講演の前には、岡正子氏(エコマコ代表取締役)から「光のカケラプロジェクト― 子供たちへのエシカル活動」について、原田さとみ氏(エシカル・ペネロープ代表取締役)から「フェアトレードタウン名古屋はいかにして誕生したか」についての特別報告があった。

 なお、今回のエシカル朝食会のメニューは下記の通り。

・大野村農園(福島)  自然飼育たまごのココット焼きトマトソース

・スペシャル野菜のボイル(完熟フルーツかぶ(愛知)/発芽大豆(埼玉)/ベビーリーフ(茨城)/金美人参(静岡)/サボイ(静岡))

・サラダ(古代レンコン(千葉)/幻のトマト(静岡)/美人にら(長崎)/キウイフルーツ)

・牛乳、ジュース

・米粉パン

・エシカルジャム

・玉葱のジャム(自家製)と人参のジャム(自家製)

・コーヒー(フェアトレード商品)

 

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