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日本エシカル推進協議会
2017/05/31

鳩山友紀夫元首相が講演、 第13回エシカル朝食会開催

fukuhara
エシカル日本

 日本エシカル推進協議会(JEI、代表:山本良一東京大学名誉教授)は26日、東京都千代田区の学士会館で第13回エシカル朝食会を開催した。

 エシカル朝食会は、謝礼・交通費無しのボランタリーな立場で参加するゲスト講師の講演を受けて朝食を交えながら議論し、“エシカル”について理解を深めることを目的とし、今回54名の出席者があった。

 第13回目となる今回は、元首相で東アジア共同体研究所理事長の鳩山友紀夫氏が登壇し、「エシカルな友愛社会を目指して」という演題で講演した。

 鳩山氏は、山本会長について、「東京大学の同期で同じクラスで学んだ関係がある。約20年前にスーパー台風などの話をされ、このままだと地球環境が目茶目茶になると言われた。頭を殴られたような思いをし、その後いろいろとお付き合いさせていただいている」と話す。

 また弟の故鳩山邦夫氏が蝶マニアだったことから、蝶に関し、「自然破壊などの影響で、軽井沢で見かけていた普通種ゴマシジミが絶滅危惧種に、地球温暖化の影響で、ツマグロヒョウモンを東京の庭で見かけるようになった」と環境の変化への認識を語った。

 鳩山氏によると、日本は今、人間より国家の尊厳を大切にする「大日本主義」に進むのか、1人1人の人間の命を大切にして発展する「中日本主義=脱大日本主義」に進むのか、重大な岐路に立っている。

 現在の軍事力強化や沖縄の基地問題、自衛隊の南方配備などの政策は、強い国・大国を目指すものであり、鳩山氏は、対話と協調で平和主義を強化し、小泉元総理も掲げていた「東アジア共同体構想」を進めるなど、日本はミドルクラスの理想の国「友愛社会」を目指すべきと指摘。「周辺国に好まれる国になっていくことが最もエシカルな道」であり、「平和主義を徹底していくべき」と結んだ。

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 また、講演の前には、特別報告として宇野治氏(日本環境協会常務理事)より「エコマークの新たな展開」、後藤未図氏と岩崎麻佐子氏(女性未来農業創造研究会事務局長・理事)から「女性未来農業創造研究会の取り組み」、飯野晃子氏(同理事)から具体的な事例として「株式会社プレマ」の活動についての報告があった。

 今回のエシカル朝食会のメニューは下記の通り。

 ・大野村農園(福島)  自然飼育たまごの発芽大豆焼き(埼玉)

・十勝マッシュルームと玉葱(ともに北海道)

・スペシャル野菜のブレゼ

・キャベツの人参巻き(ともに千葉)

・サラダ(セルバチコ(静岡)/サラダケール(静岡)/ミニトマト(熊本))

・バナナ(エクアドル)

・牛乳、ジュース

・米粉パン

・エシカルジャム

・玉葱のジャム(自家製)と人参のジャム(自家製)

・コーヒー(フェアトレード商品)

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