エシカル日本 > 認証ラベル情報サイトを例示 最終報告書へ構成案 消費者庁研究会
ニュース
2017/02/14

認証ラベル情報サイトを例示 最終報告書へ構成案 消費者庁研究会

fukuhara
エシカル日本

 消費者庁は先月25日、第9回倫理的消費調査研究会を開催し、最終報告書の構成案として、認証ラベルなどの情報をまとめたポータルサイトや事業者への表彰などの具体的な施策例を提案した。

 報告書は、昨年6月に発表した中間取りまとめを基に、今年度の調査内容を追加するもの。構成案には、第1章から第5章まで中間取りまとめに従った章立てと、各章に対応した複数の追加事項が示された。

 そのうち倫理的消費の普及に向けた方策として、「エシカル・ラボ(同庁主催のシンポジウム)の継続などにより議論の場を提供」することや「協議会を中心とした推進活動」、学校教育に向けた「学習を広げるための事例収集、教材/啓発資料の作成」、事業者に向けた「情報開示」「認証ラベル等の情報の集約」を提示した。具体的に、事業者などの表彰や展示会開催、ポータルサイトを例示している。

 また今回の会合では、昨年12月に実施したアンケート調査の結果を報告した。インターネット上で、全国の15~65歳の男女2500人を対象に倫理的消費の認識や消費行動への影響を調査したもので、「倫理的消費」や「エシカル」という言葉を「知っている」と答えた人は、全体の1割未満だった。

 3割以上はエシカルな商品・サービスを購入した経験があり、さらに6割以上は「今後購入したい」と回答。一方で「購入したくない」と答えた人のうち1割超が、「本当にエシカルなのか分からない」「どれがエシカルな商品・サービスか分からない」との理由を答えていた。

 同庁は最終報告書に今回の調査結果も盛り込み、来月開催する第10回会合で取りまとめる見込み。

環境新聞2017年2月1日付掲載

Facebookで更新情報をチェック!

関連記事